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【白】殻を破り捨て日記  この記事を含むはてなブックマーク

殻を破り捨て日記



「おい!またしゃぶ朗がフェラチオのテストで赤点だってよ!」
「だっせー」
「フェラチオが下手とかしゃぶ朗くん、最高に気持ち悪いよね。」
多くのクラスメイトが僕に嘲罵を浴びせる。
いつからか始まったいじめ。
最初は無視する程度だったのが、次第に暴力へと変わった。
「こいつとんでもなくフェタクソ(フェラチオが下手糞の意)らしいぞ!」
顔も知らない人間にすらバイオレンスを受ける毎日。
ただフェラチオが下手だという理由で。
しかしフェラテクの良し悪しで人間の価値が決められてしまうこの世では、それも仕方がないことなのかもしれない。

ある日、学年でトップクラスのフェラテクを持つフェラチオ番長に呼び止められた。
「おいしゃぶ朗!万が一30秒で俺をイかすことができたら、いじめを止めてやる。」
絶対に無理。
僕は人生を諦めていた。

ガチャ
「ただいま」
返事は無かった。
父は仕事もせずに酒ばかり飲んでいるダメ人間だ。
母は一家を養う為に働いている。
僕がフェタクソな理由の一つは、家庭の状況にある。
人間はフェラテクに人生を左右されるため、幼い頃から家庭で英才教育を受けるのが一般的である。
だけど僕は、何も教わらなかった。
気づいたときには、周りの人とは雲泥の差があった。
改めて過去を思い返すと無性に腹が立った。
学校でいじめられた鬱憤をとにかく晴らしたかったのかもしれない。
僕は父に詰め寄った。
「父さん」
「ん…なんだ?」
「どうして僕にフェラチオを教えてくれなかったんだ。」
「お前……俺に教えてくれって頼んだ事あるのか?」
「な……」
「フェラチオってのは能動的にするもんだ。自分で考え、自分で動く。受け身の状態で教えても意味がねぇ。そこで教わったもんはフェラチオじゃなくて"フェラチオさせられている"になんだよ。」
そしてこう付け加えた。
「で、フェラチオ。教わりてぇのか?」
あの時の言葉が頭をよぎる。
フェラ番を30秒以内にイかすことができたなら……。
しかし今更こんなダメ人間に教わったところで不可能だろう。
僕が向ける疑いの眼差しに、父は気づいた様子だった。
「まぁ見ていろ。」
父はおもむろに台所からバナナを持ち出してきた。
そして皮を慣れた手つきで剥くと、かぷりと奥まで咥えた。
咥えるなりバナナに変化が起きた。
「バ……バナナが脈打っている!」
そんな!こんなことが!
G線上のアリアの旋律が今にも鼓膜を撫でそうな優雅なストローク。
「膨張している!フェラチオにバナナが反応している!」
興奮を抑えきれなかった。
今、こうして奇跡と向き合っているのだから。
ドゴン!
大きな破裂音が重く響き渡ると同時に、ついにバナナが爆ぜた。
「凄い!凄すぎるよ父さん!」
「これが、真のフェラチオだ。」
「でも、そんな技術を持っているのに……」
父のフェラテクをもってすれば世界有数の権力者になれたはずだった。
「フェラテクが人間の価値を決めるなんてバカらしくてな。最初は社会に対する反抗のつもりだった。だが結局一人じゃ何も出来んかった。今じゃこのざまだ。」
「父さん……」
「お前がフェラチオするのには何か目的があるんだろう。俺の全てを教えよう。」
「……お願いします!」

その日から特訓が始まった。
「口で女性器を再現しようとしてないか?それはフェラチオではなく、女性器のパロディでしかない!フェラチオはフェラチオであって初めてフェラチオとなる!」
「気持ちよければ良いってもんじゃない!五感全てを使うんだ!」
「何度言ったらわかる!それはクンニだ!」
「舌に力をいれるな!舌が硬くなる!柔らかくしなやかに、気品のある舐め方をしろ!」

決戦の日。
「本当に来るとはな。度胸だけは認めてやろう。」
多くのギャラリーが見つめる中、僕はフェラ番と対峙していた。
「しゃぶ朗ってほんと恥知らずね。」
「人間失格だよね。」
「フェラ番ってフェラ我慢部門でも学年トップでしょ?何でも今までフェラチオで一度もイったことがないとか……」
相も変わらず罵詈雑言が飛び交う中、僕は落ち着いていた。
精神を統一させる。
真のフェラチオをするとはいえ、30秒という時間はとても短い。
父から教わったこと、全てを出し切っても難しい。
でもやるしかない。
見せてやる。僕のフェラチオ!


俺は負けるはずがない。
仮にしゃぶ朗のフェラテクが上手くなっていようと30秒という僅かな時間では不可能だからだ。
だからしゃぶ朗が勝負を受けることは、まずないと思っていた。
何を考えているしゃぶ朗。
長年フェラ番を任され、修羅場を潜ってきた俺は嫌な予感を感じ取っていた。
しかし勝負にはどう足掻いても負ける要素は無い。
なのに何だこの胸騒ぎは。
俺は負けるはずがない。
もう一度自分に言い聞かせる。
試合開始のホイッスルが鳴り響き、俺はしゃぶ朗の顔の前に立つ。
無表情のまましゃぶ朗は、俺のスーパーダイナマイトスペシャルを手に取り……そのまま咥えた!?
試合開始直後の5秒間は手コキというルールを完全に無視しやがった。
まて……試合?
これは試合ではない!
俺はしゃぶ朗に「30秒以内にイかすことができたら」と言った。
つまりルール無用のフェラチオマッチを宣言していることになっている!
くそ!虚を突かれた!
しかし、くっ……上手いっ
前々から聞いていた情報と全く違う。
まずしゃぶ朗の口内温度が40度近い。
あらかじめ舌で上顎を擦ることにより、摩擦熱を発生させたのだろう。
あぐぅ……っつ
ク……クンニされている?
俺はあるはずのない疑問を感じた。フェラチオにしては濃密で、内部に侵食される感覚。
マンコはチンコに比べ、7倍の快感を得るといわれている。それは確かで、鼻の穴をほじるという行為を例に挙げると想像に難くない。
鼻の奥に猛烈な痒みを感じ、穴に指を入れ掻く。そのとき、気持ち良いのは鼻の穴であって、断じて指ではない。この指がチンコであり、鼻の穴がマンコである。
なぜ快感にこれほどの差が生まれるのだろうか。それは鼻の穴が体の内側にあって、指が体の外側にあるからだ。
フェラチオとクンニを一瞬であろうとも認識を誤ったのは、外側であるはずのチンコではありえない内側の快感を、しゃぶ朗のフェラチオがもたらしたからである。
もはや俺の股間に備わっているのは自慢の硬くて大きいスーパーダイナマイトフェニックスではなく、しゃぶ朗の舌の動きに合わせて自由に形を変えるお餅。チンコを中心に腰、脚、身体全体へと餅化が進んでいく。
体の力は抜け、足はガクガクと震え、口はだらしなく開いてしまう。
頭は真っ白になり、ひたすら快感に身をまかせた。
間違いなく犯されていた。
征服欲を満たすはずのフェラチオで犯されていた。
しゃぶ朗のブラックホールが俺のスペルマを吸い上げようとしている。
我慢など、とうの昔に忘れた。
自然の摂理。物が上から下に落ちるように、スペルマは絶対的な力の上に成す術なく、全て飲み込まれた。
押し寄せる快感の渦に呑まれ、そのまま気を失った。


「起きてください。」
「……」
「起きてください。」
「しゃぶ朗!!……結果は!?」
「僕の負けです。80秒でした。」
「勝ち……俺の勝ちだと?」
勝ったものか。
これ以上ないくらいの完敗だ。
「フェラ番の座、お前にくれてやる。」
「えっ?何言ってんですか?」
「俺は旅に出る!もっと凄いフェラチオを見つける旅に!」


フェラチオマン 旅立ち編 END
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