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美人局と対決する2008

2008年もあとわずか、年末の忙しい時間、皆様いかがお過ごしでしょうか。

年末といえば何かと犯罪が増える時期でして、歳末特別警備などとキャンペーンを銘打って警察の方々が警戒に当たるわけですが、それでもやはり犯罪は尽きないものです。

「ひったくり」「置き引き」「空き巣」「自身の音楽著作権の二重譲渡」と様々な犯罪が年末に向かって増えますが、実はこれ、何もお金が欲しいとかそんな単純な問題だけではないのです。確かに何かと物入りな年末年始、「年を越せるかどうかわからない」なんて言葉があちこちで聞こえるほど切羽詰まる人が多くなるのが年末の醍醐味です。昨今の経済危機の世にあってそういった傾向はさらに強まっていると考えるべきです。お金が欲しいから犯罪に身を染める、それは当り前のことなのです。

しかしながら、中には「年末年始を留置所で過ごしたいから」なんてとんでもない理由で犯罪に手を染める方も少なからずおられるのです。留置所なら外で寝るより格段に温かいですし、何より食事が出る、それに年末年始に孤独ということもなく、柵越しに警察の方が見張ってくれています。寂しくない。そんな理由で年越し留置所を狙う御仁もおられるのです。なんとも切なく胸が痛くなる話ですね。

そんなこんなで、年末年始は犯罪が多くなります。皆さんも普段以上の注意を持って犯罪に巻き込まれぬよう、警戒にあたって欲しいものです。

さて、犯罪行為といえば極めてナチュラルに美人局(つつもたせ)の話題が頭の中に浮かんでくるかと思います。誰が何と言おうと犯罪といえば美人局、ここだけは譲れません。とにかく美人局の話をいたします。

今日は紅白日記合戦ということで、普段はインテリジェンスなブログなどを読んでいる清楚なお嬢様も、ろじっくぱらだいすを読んでメイルミィしている女性も、女性のブログに「いつも応援してるよ、今夜は月がきれいだね、アミちゃんも同じ月を見てるのかな」などと気持ち悪いコメントを書いている中年も、まかり間違ってこの下賤な文章を読むかもしれませんので、今日は丁寧に「美人局」について説明しておきます。これは単純にいうと、性にまつわるエトセトラを対象にした恐喝行為と言い換えることができます。

つまり、例えば女性とまあ、いいことするじゃないですか。遠まわしに言うと変な棒出したり入れたりというか、単刀直入に言うとおセックスなわけなんですけど、まあ、しますわな、フェラとかもすると思います。するまではいいんですけど、した後にフィーってなってるところに女とグルの男がやってくるんですよ。この男はパンチパーマです。で、この男が言うわけですね、俺の女になにしてるんだ、金払え、と。こんな脅しをカマされた日にゃ、男は怖いわ、セックス的なことしてるから恥ずかしいわで大騒ぎ、泣く泣く大金を支払うことになるようです。

こういった性的な事実が絡む犯罪は、被害者の泣き寝入りが多く、警察に報告されている数倍の被害があると予想されています。つまり、思ってる以上に美人局の恐怖はアナタのすぐそばまで迫っているのです。メディアの向こう側の事実じゃない、俺たちのリアル。

考えてもみてください。例えば、僕が朝起きるじゃないですか。まあ少しアンニュイな雰囲気を醸し出しつつ出勤準備を整えて家を出る。それこそ、僕が嵐じゃなかったらって感じで出勤します。まあ、嵐じゃないんですけど、とにかく外に出るじゃないですか。するとね、道端に杉本彩にシャブ打ちまくったみたいな淫乱な女が裸で転がってるんっすよ。もう尻とか振ってるかもしれない。

誰が拒めますか。誰が自制できますか。「いいから服を着なさい」とかいってジャンパーをかけてあげられる紳士がいるのならば見てみたい。とにかく、あとはぶっ刺すだけの状態ですよ。そりゃやりますわな。絶対にやります。どうせ今頃、いつもは仲良く一緒にブログを読んでるアベックなんかはこの文章を仲良く読みながら、

「うっそ、男ってこういうのでもやっちゃうの?」

「そんなことないよ、俺はしない」

「嘘だー、きっと高志だってするんだもん。だってpatoさん書いてるよ、男はみんなするって!もう知らない!」

「俺はしないよ、俺は芳江だけさ」

「……ほんと?」

「ああ、ほんとさ、俺は芳江だけ」

「高志大好き!」

なんて会話をしてるんでしょうけど、言っておきますけど、お前の彼氏は絶対にするよ。お前にしてないような体位を駆使してやるよ。率先してやるわ。やりまくるわ。

とにかく、やらない男なんていない、そこがこの美人局の大きなミソなわけなんですよ。その後に控えている「俺の女になにしてるんだ」的な恐喝をするには確実に行為に及ばせないといけないわけなんです。言わば魚釣りにおける餌、それが入れ食いだっていうんだからたまらん話です。

とにかく、この年の瀬に書く意味ってのが良く分かりませんが、今これを読んでいるアナタも引っかかる恐れのある美人局、今そこにある危機、実際に体験してきましたので、その模様をどうぞ。

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「美人局」

読んで字の如く、美人を餌にするこの種の犯罪は、被害者の大半が男性だ。非常に稀ながら女性が被害者になる例もあるようだが、やはり性的に熱心な男性が被害に遭うケースが後を絶たない。

性行為後の恐喝に至る大義名分としては、一昔前は「俺の女になにしてるんだ、慰謝料払え」と非常に直接的、サッカーで言うとキックオフ直後にゴールに蹴り込むようなダイレクトな理由が大半であったが、時代の移り変わりとともに様変わりしてきた。

現在の主流な恐喝文句としては、「あなたが性的関係を持った女性の夫です。慰謝料払え」「あなたが性的関係をもった女性が妊娠した。中絶費用を」「あなたが関係をもった女性は未成年です」の3つが阪神の抑えピッチャーの如く3本柱のようでして、ここで注目すべきなのは「俺の女だ」的な粗暴な恐喝行為から少しだけ法律的な正当性を加味している点にあります。ただ俺の女と主張するだけでなく、法的に被害者を追い込む武装をしているのです。

例えば、性的関係を持った女性が結婚していたとしたらどうでしょう。メディアなどでは不倫などと持て囃していますが、この場合も夫に慰謝料を請求されたら支払わなければならないという最高裁判例があります。非常にオーソドックス、現在主流の恐喝スタイルと言えるでしょう。

「相手が未成年であった」というのも青少年保護育成条例に思いっきり引っ掛かりますし、刑事にまで発展する危険性を含むかなり大きな爆弾です。揉み消すのにお金がかかるなどとお金を請求してくるケースが多いようです。

「あなたが性的関係をもった女性が妊娠した。中絶費用を」この辺の部分は中絶同意書にサインしてない限り支払う根拠はないのですが、被害者本人の情の部分に訴えかけてくる、悪いことしちゃったなー、と思わせて払わせる類の恐喝と言えます。

様々なタイプが存在しますが、もちろん、そういった行為があって正当に請求されるお金ならば何ら問題はないのですが、問題はそれらが虚偽である、あるいは初めからそれを目的に誘引する、それらが美人局にあたると考えます。

ということを踏まえまして早速、美人局体験記をどうぞ。

一口に美人局を体験するといってもこれがなかなか難しい。いくら美人局が誰でも被害に遭う可能性のある犯罪だといっても、それは世の中全てのおセックスの数から見れば極めて稀だ。普通のおセックスだけでもありつこうとすれば苦労するのに、その中で美人局となるとなかなかどうして。

昨今ではこういった美人局は基本的に出会い系サイトなどで誘引しているケースが多いらしく、適当に出会い系サイトにアクセスして片っ端から女性にメッセージを送りまくってみたのだけど、芳しい反応が得られない。美人局を探してるのにいわゆる援助交際花盛りの大盛況なご様子。

「私の淋しい体を慰めて!ホ別2で」

この書き込みを50代後半という年齢設定の女性が書き込んでいるのだから驚く。ちなみに「ホ別2」ってのはホテル代は別にして2万円払え、そしたらおセックスしてやる、という意味らしい。どこの世界に自分のお母さんみたいな年齢の女性に2万円払ってセックスしますか。いるなら連れて来い。

「短時間!楽な人!高額!イケメン!募集!」

もはや何の募集なのか全然分からない、なんか田舎にある液晶ディスプレイを作る工場の求人広告みたいになってるのですが、これも立派な援助交際募集の書き込みな様子。つまり、短時間に楽して大金を稼ぎたい、すぐにおセックスが終わって高額の金をくれる人募集らしい。そりゃ僕だって欲しいわ。おまけにキモイ人は嫌でイケメンがいいらしい。そりゃ人間誰だってそうなんですけど、もうちょっとこう、謙虚に生きようやって言いたくなるような書き込みです。ここまで高待遇を望む女性ですから、さぞかし美人でモデルみたいな体型なのでは?とイケメンのフリをしてメッセージを取り交わしてみると、

「ちなみに、私はデブ(100kg以上)で光浦靖子みたいな顔です。それを気にしない人を募集します。あと、5万円以上ください」

と、きたもんだ。こりゃあなかなか豪胆ですな、と唸るしかない衝撃の物件でした。

で、ざらっとこういった出会い系サイトを眺めていて気がついたんですけど、こうなんでしょうね、こう言ったら何なんですけど、こういった援助交際募集みたいな掲示板って自称「ぽっちゃり」が異様に多いんですよ。

しかも、色々と検証した結果、僕ら男性が「ぽっちゃり」と聞くと、それこそムチムチの、磯山さやかみたいな、こう程よい感じの体型を妄想しがちなんですけど、彼女たちの使う「ぽっちゃり」は明らかに意味合いが違う。言語が違うんじゃねえのって思うほどに意味合いが違いすぎる。明らかにデブなのに「ぽっちゃり」という単語に逃げていやがるんだ。

さらに最近では「ぽっちゃり」という言葉の代わりに「体型はポニョ体型です」とか訳の分からない表現を使いだす始末。もうどうなってるんだ。で、その自称ぽっちゃり体型の猛者どもが出会い系サイトには8割強。どういう世界ですか。電脳世界はどうなってるんですか。いやね、あなたの身の回りに屈強なデブが8割もひしめきあってる世界って相撲部屋以外でありますか。

とにかくこりゃあとんでもないぜって感じで出会い系サイトを徘徊していたんですけど、美人局っぽい書き込みが全然見つからない。そりゃそうだ、書き込みの段階で美人局の香りをプンプンに匂わせているわけがない。そんなの誰も引っかかるわけがない。かといって遭遇するまで手当たり次第にこれらの力士どもと実際に会うのも面倒くさい。どうしたものかと思案していたその時でした。

「最近の出会い系サイト援助交際はデリヘル業者がやっている例が多い」

これは僕の職場の同僚、出会い系サイト狂いS君の言葉だ。彼は3度の飯より出会い系サイトが大好きで、会社のメールアドレス剥き出しで猥褻な出会い系サイトに書き込みまくり、もちろんそれが発覚して朝礼でお偉いさんから徹底的に辱められた経験を持つ歴戦の猛者だ。そんな彼の言葉だけにそういった出会い系に関しての洞察は鋭く、深くて重い。その彼が言うにはこうだ。電話一本でエロいお姉さんが自宅やホテルにやってきてエロいサービスをしてくれる夢のような風俗サービス、デリバリーヘルス。正確には無店舗型派遣風俗店という。店を持たず女の子を派遣するサービスだ。1999年に風営法が改正されて以来、地方を中心に爆発的に増加したこのデリバリーヘルスは、当然ながら熾烈な群雄割拠の戦国時代に突入した。

そうなると当然、客の取り合い状態になり、必然的に客がつく店とつかない店、勝ち組と負け組の明暗がくっきりとわかれるようになった。では、負け組のデリヘル業者はどうするか。正当にやっていても客が来るわけではない。ならば出会い系サイトを使って客を引っ張ってくる必要がある、というわけだ。

「やはりプロフェッショナルな風俗のお姉さんよりも素人の方がいいからな」

とはS氏の言葉である。デリバリーヘルスのプロお姉さんでも出会い系サイトで客を引けば客からは「援助交際に手を出した素人」と映る。そして、多くの男性は経験豊富でテクニシャンなプロよりウブな素人を好む。結果、普通に営業するより明らかに客つきがよくなるというわけだ。素人なウブな娘が来るとワクワクしていたら、思いっきりシャブやってます!みたいなバリバリの熟練プロが来たりしてゲンナリする例は少なくないらしい。

「俺ぐらいのレベルになると、待ち合わせ場所にどこを指定してくるかで本物の素人か業者なのか見分けがつく」

そう豪語する佐藤君、じゃないやS氏は頼もしいほどに誇らしげな顔をしていた。そして彼は続ける。

「中には悪徳な業者もいてな。真っ当な業者は法律による規制でそういったことはないのだけど、出会い系サイトで客引くような業者は真っ当ではない。ある業者なんかは美人局まがいのことをしてるらしい」

つまり、デリバリーヘルスってのは許認可の必要なんだけど、それは真っ当に営業して利益を上げる業者だけの話、出会い系サイトで客を引く業者なんて許認可なんて必要ないんだからやりたい放題。で、エスカレートしちゃって美人局にまでいきついちゃったらしい。

「○○前のコンビニを待ち合わせ場所に指定してくるヤツは危ない。高確率で業者だし、何件か美人局の被害があったらしい」

佐藤君は遠い目をしながらそう語った。出会い系サイト大好きな彼としては、その大好きなフィールドを業者や美人局が蹂躙するのが許せないのだろう。佐藤君の寂しげな瞳を見て、全ての元凶である美人局を殲滅せねばならないと固く心に誓うのだった。

さて、出会い系マイスターである佐藤君から貴重な情報を聞くことができた。「○○前のコンビニを待ち合わせ場所に指定してくるヤツ」を探し出せばそれは高確率でアウトローな業者で、さらに美人局を生業にしているのだ。普通ならそんな危険人物は避けるのだけど、何の因果か美人局を体験することを目的としている僕、率先して探すことにした。

まず、件の出会い系サイト、そうそう、養豚場みたいなところね。そこにアクセスして、片っぱしからメッセージを送りまくる。どうせ美人局なんて早く会って恐喝するのが目的だから、早く会って恐喝したいに決まってる、もう面倒な手続き抜きにして早く会いたいといった風情、さらに金の臭いをプンプン匂わせるメッセージを送っておきました。

「はじめまして!書き込み読んだよ!もう、今会いたいすぐ会いたい砂漠の真ん中で!遺産を相続したばかりの僕ですが、良かったら会ってください」

これはもう、今から美人局してやろう!って意気込んでる業者から見たら垂涎もののメッセージでしょう。まあ、間違いなくもう我慢できないケロッグといった感じで食いついてくるに決まってます。こんなメールを80通くらい送りまくりました。ワクワクしながら返信を待ってみます。

そしたらアンタ、狂ったように返事が来るんですよ。誰から来るかって、書き込みしているポニョ体型たちからですよ。遺産というワードにもう猪突猛進といった感じで、狂ったようにメッセージを送ってきやがりました。文字通り肥え太った資本主義の豚どもです。だいたい数にして50ほどでしょうか。80送って50返ってくるのですから遺産パワー恐るべしというしかありません。

とりあえず、何事も返事が返ってくるのは良いことと片っぱしから返信をして会う段取りを整え始めます。具体的には「待ち合わせ場所どこにする?」と返信するだけなのですが、しばらく待つと狂ったように待ち合わせ場所指定の返事が返ってきます。出会い系サイトなんて圧倒的に女性優位の世界、女性側はヨーロッパサッカーのホームチームくらいの有利さがありますから、女性側で待ち合わせ場所を指定するのが当然といえば当然なんですよね。

で、ドコドコとメールがくるんですけど、まあ、その待ち合わせ場所ってのが本気でローカル色に富んでいましてね。普通の一般常識なら分かりやすいようにメジャーな待ち合わせ場所を指定するじゃないですか。東京なら渋谷のハチ公前、大阪なら梅田のビッグマン前なんてまさにそうで、田舎にだって待ち合わせのメッカみたいな場所は確実にあるんです。けれども、出会い系サイトにいる女性どもは絶対にそんな場所は指定してこない。

「○○町のドラッグストアの手前の路地を入って、3つ目の角を右に曲がったところに郵便ポストあるから、そこまで来て」

みたいな、それ明らかにお前の家の近所だろ、みたいな場所を平然と指定してきやがる。なぜかというと待ち合わせ如きで移動するのが面倒だから。ここでも女性側に圧倒的に有利な状況が透けて見えるのですが、それ以前に、たぶん8割の女性がデブですから単純に移動するのが大変なんでしょう。

とにかく、様々な待ち合わせ場所を指定して頂いたのですが、美人局業者が指定してくる「○○前のコンビニ」以外の場所をしてきた女性はガンガン切ります。30人、40人と送ってきますが、なかなか狙い目が来ない。こりゃあ今回はダメか、そんな思いが頭の片隅によぎった瞬間でした。

「待ち合わせ場所は○○前のコンビニでよろしいでしょうか?」

ついにきた。つにやってきやがりやがった。ついに美人局業者を釣り上げてしまった。こりゃもう勝ったも同然だろ、と何が勝ちなのか全然分かりませんけど意味不明にガッツポーズしてしまいました。

しかしながら、気をつけなければならないことがあります。釣りにしてもそうなのですけど、大物がかかった時ほど冷静に、それでいて慎重に対処しなければならないのです。焦って捕り逃してしまっては目も当てられない。ここはひとつ慎重にメッセージを取り交わしてみます。

「待ち合わせ場所は○○前のコンビニですね。何時くらいにしますか?」

すると、数分のタイムラグがあるのですが、キッチリと返信が返ってきます。

「夜の7時くらいからなら何時でもいいよ」

まあ、極めて普通の返答です。当り前の話ですが、美人局の臭いは全く漂ってこない。とにかく、一番気になるのはどんな女性がやってくるのか、という点にありますので、その辺の部分を突っ込んで尋ねてみます。

「どんな感じなの?体型とか、顔とか」

まあ、この辺の部分は絶対に譲れないところですので、絶対に外せない質問と言えるでしょう。そうするとまあ、

「体型は普通、顔もまあ普通かな」

という、箸にも棒にも引っかからない返答が返ってきました。普通ってなんだよ、もっとこう、胸は何カップとかそういった丸得情報を送ってこいよ、と憤るのですが、まあ、ポニョ体型ではないことだけはわかりました。それだけでは情報が足りないので突っ込んで質問します。

「いやいやいや、こう、どんな感じとか、何カップかとかあるじゃん。年は何歳とか。その辺の部分はどうなってんですかな?」

まあ、ここまで根掘り葉掘り聞いてくる男ってマジでウザいんですけど、こうやってウザく質問することで篩分けにかけてるわけなんですね。普通の素人の女性なら、こんなウザい質問してくる男なんて相手にしないはず、これが業者であり、さらに美人局を狙っているからこそ、どんなにウザい相手でも対応してくれるのだと思います。

すると、やっぱり業者っぽく、普通に対応してくれるのです。

「年は21歳。顔は堀北真希に似てるって言われるよ、胸はDカップ。体型は普通っていうか、説明するの面倒だから写メ送るよ、ちょっとまってて」

おいおい、最近の21歳ってマジですごいな。ハイテクを使いこなしてるじゃないか。説明面倒だから写メ送る、現代人はこうでなくちゃいけません。ドキドキしながら待っているとモソッと画像つきメールが送られてきました。

いやね、尻の画像なんですけど。こう白いパンティにプリプリとした尻の画像が、桂正和先生が描きそうな尻の画像がデデーンとドアップになってる画像が送られてきました。いやいやいや、これはこれで嬉しいし興奮するんですけど、僕は主に顔と胸について質問してるわけで、なんだ、お前の顔は尻か、とか言いたくなるんですけど、折角の獲物を捕り逃してしまってはいけないのでグッと堪えて返信します。

「顔とかの写メもみたいな!」

と送るとすぐに送られてきましたよ。思いっきり画像が添付されたメールが送られてきました。ムリムリと携帯電話の画面に表示される画像。

確かにカワイイ。こうなんていうか、茶目っ気たっぷりに笑いながらピースする表情がなんともかわいく、それでいてどことなく堀北真希に似ていなくもない。こりゃあ美人局だってことも忘れて自然とココロオドルって感じになるものです。

「お値段の方はいかほどでしょうか?」

残念ながら、これってば現実なんですよね。いくら美人局だっていっても、このような美女が無料というわけにはいきません。本当に残念なのですが、我々のようなブサイクフェイスな殿方はお金を介した援助交際という手段に出るしかないのです。そのような意味合いを込めて「いくらなの?」と探りを入れていきます。

「いいよ、お金はいらない。ただ私を満足させて!でもホテル代は払ってね」

なんと、お金はいらない、と言うではないですか。もうこれがマジならこの世に舞い落ちたエンジェルなのですが、これってば美人局なんですよね。そりゃあ無料とか美味しい餌をばらまくってもんですよ。

そんなこんなで、堀北真希似であり、尻もエエ感じの女性と夜の7時に会う約束を取り付けました。決戦場所は○○前のコンビニの駐車場。期待で高鳴る胸を押さえながら、約束の30分前にコンビニへと到着しました。

こういった危険な場所に自ら赴く場合には様々な注意事項があります。まず、相手は百戦錬磨、無類の悪党、歴戦の猛者である場合がほとんどですので、相手は殺しの経験があると覚悟して臨むべきです。まあ、殺されることなんてそうそうないんでしょうけど、最悪それもあると覚悟だけはしておくべきです。つまり、死後発見されて家族が赤面する、みたいなものは事前に処分しておく必要があります。僕も出発前にはしっかりと、「検尿を集める保健委員がよってたかって男子に襲われる.wmv」を消去しておきました。断腸の思いで消去しました。

次に、身分を証明するものを持たない、場合によっては最低限の金しか持たないという対策が必要です。当然ながら相手は金を毟り取ろうとしているわけです、しかしながら、ないものは取れません、おまけに身分証などで身分を特定されない限りはいくらでも逃げられます。ちなみに、車のナンバーなどから簡単に身分を特定されますので、マイカーで行くのは絶対にご法度です。僕も近くの別の場所に車を駐車して歩いて来ました。

もちろん、周囲の環境にも気を配りましょう。何が起こるのか分かりません。さらには何が役に立つのか分かりません。周囲に何があるのか、何が存在するのか可能な限り確認しておきましょう。場合によっては事前に危機を察知することもできますし、逃走ルートの確保などにも繋がります。

午後7時が近づき、日も落ちて異常に底冷えするコンビニの駐車場、なぜかこの広い駐車場は照明がなく、店舗から離れた場所は真っ暗なのですが、その暗闇の中で縁石に座って女の子の到来を待ちます。待ってる間、チェック項目を最終確認します。

身辺整理ヨシ!身分証明不所持ヨシ!周囲の環境ヨシ!俺ツヨシ!

とか訳の分からないことを言っている間、問題の堀北真希似の彼女からメッセージの着弾が。

「もうすぐつくよー、もう待ってる?」

これは探りなのか、と思うのですが、とにかくもうすぐで到着する模様。結構カントリーな場所でコンビニ以外何もないみたいな場所で、前を通る道路もほとんど車通りがありません。たぶん彼女は車で来るんでしょうけど、やってきたらすぐに分かる状況。なぜかドキドキと心臓の鼓動が早まります。

彼女はどんな車でやってくるのだろうか。女の子らしいファニーな軽自動車なんかでやってきちゃったりなんかして。うん、きっとそうだ、こう堀北真希似の彼女らしいカワイイ車でやってくるにきまってる。で、車の中は良い匂いがしたりするんだ。ああ、カワイイ。これが美人局じゃなかったらどんなに幸せなことだろうか。僕のセックスに狂って、もう美人局なんてどうでもいい!と絶叫しながら腰を振る堀北真希を妄想していました。すると、ブルルルルルという音と共にヘッドライトが駐車場に侵入してくるのが見えました。

来たっ!

きっとあれが堀北真希に違いない。きっとさぞかしカワイイ車が……と、近づいてくる車を見ると、思いっきり黒塗りのグロリア。僕の頭の中にはZIGGYが鳴り響いてました。どう考えてもカワイイ女が乗らない、というか明らかに怖い人しか乗ってない、そんなお下品な車でした。車高も低い低い。分かっていたことですけど、1000%美人局。というかド直球じゃねーか。もっと分かりにくく演出しろ。用意周到に準備しろ。美人局するのにグロリアで乗り付けるとかやる気なさすぎだろ。

とにかく、まだこのグロリアが確定というわけではない。ただコンドームを買いに来ただけのアウトローかもしれない。祈るような気持ちで事の成行きを見守っていると、携帯にメッセージが着弾。

「ついたよー、どこ?」

あのグロリアで確定。もうどうしようもない。

もとおこうさ、長ったらしい冒頭でも書いたじゃん。美人局ってやつは法律を絡める形で進化してきた。それは被害者を絡め取るように逃げようのない状態に貶める冷徹で知略的な犯罪だと。それがなんだ、ド直球でグロリアで来るとか知略的でもなんでもないじゃないか。

「もうついてるよ。とりあえず車から降りてきてー」

とにかく、グロリアにブルっていても始まりませんので、このまま逃げることも考えたのですが落ち着いて返信メールを送ります。もう確定的に美人局なんでしょうけど、お金も持ってないし身分証もない、まあ大丈夫だろうと会うことを決意しました。まあ、本心はあの頂いた画像の堀北真希似の彼女に興味があったからです。まあ、お金ないし美人局だしおセックス的展開は微塵も期待できないのですが、そういったカワイイ女性ってお目にかかるだけで徳が積めるような気がするじゃないですか。とにかく、そういった理由で堀北真希似の彼女に期待してドキドキしながら待ちました。

ガチャリ

助手席のドアが開き、そこから女性と思わしきシルエットが降りてくるのが見えます。もう助手席という時点でゲンナリです。だって、女が助手席から降りてくるってことは間違いなく運転席に誰かいるでしょ。で、その運転席の人間は高確率でパンチパーマの男でしょ。もう嫌!どう好意的に解釈しても美人局じゃないの。

もうこうなったら堀北真希似の女性に期待するしかない。そんな女の子と僕のようなミジンコが会話できるってだけでも美人局でもいい。それだけに希望を持って降りてくる女性を眺めていると、なにやら様子がおかしい。

いや、こう、暗い影しか見えないんですけど、その影がどう贔屓目にみても太い。一瞬、そういった類のトリックアートかなって思ったのだけどこんな場所にアートがあるわけない。シルエットはこちらの姿を確認したらしく、ヒタヒタと近づいてくるのだけど、遠近法がおかしいレベルで太い、とにかく太い。おやおや、横綱の土俵入りですかなと思うほどに太い。

もうどうしていいのか分からなくなっちゃいましてね。お前普通体型だって言ってたじゃねえか、何が普通体型だ、ポニョ体型じゃねえか、と怒りよりも、その、なんだ、痩せたら堀北真希みたいでカワイイ、みたいな女性なんじゃなかろうか、という部分に一縷の望みを託して迫り来るポニョを眺めてました。

「寒いねー、待った?っていうか歩いてきたの!?」

と、ついに顔が見えるほどの近距離に。ついに堀北真希が!

いやね、あのね、皆さん、皆さんも自動販売機でジュースとか買うと思います。便利ですよね、自動販売機。あれってば実は平和の象徴でして、ここまで平和ボケした日本だからこそできる芸当なんですよね。貧しくて治安の悪い諸外国なんかは、あんな自動販売機なんか置けないんですよ。すぐぶっ壊されて中の金とか盗まれちゃうから。だから僕らは自動販売機を見る度に平和な日本に感謝するべきなんですけど、その自動販売機でジュース買おうとしてサイフ見たら小銭がないこととかあるじゃないですか。そうなると千円札を入れることになるんですけど、あの千円札を入れる所って結構センシティブなんですよね。あまりに敏感で、ちょっとでも千円札がシワシワとかになってるとウィーンとかいって戻ってきちゃう。ああ、イライラする!って何度も入れなおすんですけどそれでも戻ってくる。そのうち腹が立って来ちゃってムキーってなって自らの手で札をシワクチャにしちゃうんですけど、そのすごいシワクチャになった時の野口さんみたいな顔してました。

貰った、画像と、全然、違う。え、堀北真希……?堀北真希に似ている要素が性別くらいしかない。むしろそれすら怪しい生き物が迫力の土俵入りといった威風堂々の振る舞いで僕の前に仁王立ち。こんなの美人局じゃねえ、ブス局じゃねえか。もうパニックになっちゃいましてね、何度も貰った画像と彼女の顔を見比べるくらいにパニックになってました。別人とかそういうの超越して、部族が違うって感じでした。もう本気で美人局とか抜きでパニックでしてね、どれくらいパニックだったかというと、頭の中で以下のような感じのストーリーが展開するほどの極度のパニック。

manga1.jpg
manga2.jpg

「ねえ、本当に歩いてきたの?」

ブスの言葉で現実に引き戻されます。彼女の名前はマナミっていうらしく、僕としてはマナミもクソもねえよって思うくらいの心情なんですけど、さすがにそれは言いすぎなのでグッと堪えて返答します。

「うん、歩いてきた」

すると、マナミはゴソゴソと携帯電話を取り出して、こちらにボンレスハムみたいな背中を向けてコソコソと話し始めました。「うん」「わかった」みたいな、明らかに何かの指示を受けてるみたいなフレーズが飛び出します。こういった田舎町にあって、車で来ないって結構ありえないことですから、美人局にハメることができなくて困っている様子。たぶん、バックに控えている脅し役の男性と相談してるんだと思います。

たぶん、従来のパターンとしては、相手の男の車に乗ってラブホテルにしけこむ。そこでグロリアは尾行してくるなり何なり、その時にナンバーを控えたりもするでしょう。で、行為が終わった直後なんかにグロリア大活躍で脅しをかます、そんなファイトプランなんでしょう。けれども、相手が車で来てない時点で全てが崩壊、ラブホテルにしけ込ませようにもグロリアしかありませんからね。さすがに脅し役、女、被害者の状態でグロリアに乗ってラブホテルに行くわけにはいきません。どうするのかなーって他人事みたいにマナミちゃんの様子を見守っていると、

「じゃあ、私の来るまで行こうか、乗って乗って」

と誘ってくるじゃないですか。肉を左右に揺さぶって誘ってくるじゃないですか。おお、グロリアに誘ってくれるのか。ドンドンドンドンといった感じでまたもや頭の中にZIGGYが鳴り響きます。

とにかく、誘われるままにグロリアに乗り込みます。なぜか後部座席に乗るように言われ、その時点でおかしいんですけど、とにかく後部座席に乗ると、当然のように運転席にはパンチパーマではなかったですけど明らかにアウトローな感じの、エグザイルの一番黒い人みたいなのが鎮座しておられました。で、当然のように走り出すグロリア。運転席にエグザイル、助手席にデブ、後部座席にブサイクと良く分からない状態で田舎道を走っていきます。なんだこれ。というか、どういうことか説明しろ、そっちが脅しをかまそうとしてるんだからそっちからアクション起こしやがれ、とか思ってるんですけど、エグザイルもデブも鎮痛に沈黙、ついに堪りかねてこちらから質問します。

「あのー、こちらの方はどちらさんでしょうか?」

オズオズと質問すると、デブはガムをクチャクチャ噛みながら

「かれしぃ~」

とか訳の分からないこと言うじゃないですか。頭の中に高砂部屋でも詰まってんじゃねえか。

「え、今日はこうちょっとエッチな感じで会うとかじゃなかったっけ?それなのに彼氏と一緒に来たの?」

こちらからキッチリアクションを起こしてあげると、ついにデブが言い出しました。

「私の彼氏さー、ヤクザなんだよねー」

ヤクザ!その言葉をいった瞬間、ルームミラーに映ったエグザイルがニヤリと笑ったのを見逃しませんでした。お前ら直球すぎるだろ。そもそもエロいことする前にそういう手の内を明かしてどうするんだ。もう、ヤクザと聞いたら黙っちゃいられません。いいえ、黙ります。ヤクザは本気で怖いです。

僕が学生だったころ、モロヤクザが店長しているパチンコ屋でアルバイトしたことがありまして、恐怖のアルバイト体験の連続に寿命が縮む思いをしたものです。バイト後にガチヤクザの店長に「飲みに行こう」と誘われて飲みに行き、酒に酔った店長が「俺はお前らバイトの意見も取り入れて良い店にしたい。どんなことでもいいから意見を言ってくれ、前向きに対処するから」とか言われて、この人はヤクザでスキンヘッドだけど、なんて真っ直ぐな人なんだろうと感激し、バイトしながら常日頃から思っていた意見を言ったんです。「お客さまにもっと気持ち良くお金を使ってもらうため、玉貸し機をいいやつに変えたほうがいい」みたいな意見を言いました。お金を入れて球を貸す機械がムチャクチャボロくて、それが不満だったんです。そしたらアンタ、ヤクザ店長がスキンヘッド真っ赤にして怒り狂いましてね、「てめーらバイト風情が偉そうに店の経営に口出してるんじゃねえ」みたいなこと言われて殴られました。それ以来、ヤクザが怖くて仕方ありません。

「や、や、や、ヤクザですって!?」

と後部座席で子犬のように震える素振りをしてみせると、エグザイルがハンドルを握りながら口を開きます。

「お前、俺の女に手を出してどうしようっていうわけ?」

あのな、お前のデブ、じゃないや、お前の女に手なんか出してまへんがな、というか、美人局するにしてもド直球すぎるだろ。返せ、この日記の冒頭で偉そうに「最近の美人局は直球じゃない、巧妙に法律を絡めて」とか解説している僕の熱意を返せ。とんでもねード直球じゃねえか。

「まだ手を出してないですよ」

これからも手を出すつもりはありません、だってデブでブスだもんという言葉だけはグッと呑み込みました。

「お前は、俺の女と出会い系サイトで会う約束をしたんだろ」

「はい」

「で、エロいことしようとしたわけだ」

「いいえ」

「マナミに尻の画像とか送らせただろ」

「はい」

もう僕は「はい」と「いいえ」しか言えないドラクエの勇者状態でしてね、こう、エグザイルが怖いっていうよりも、運転しながら彼がどんどん興奮してきて運転が荒くなってるのが素直に怖かったです。

「自分の女が尻の画像とかおくらされて俺は深く傷ついているわけだよ」いや、それはデブが勝手に送ってきたんだけど、そんなの関係なくエグザイルはお怒りの様子。結局、こういうことだと思います。

本来なら、前述した従来のファイトプランで美人局を展開しようとした。しかし僕が車で来ていない時点で全てのプランが崩壊。もう面倒になっちゃって全ての過程をすっ飛ばして脅しをカマしてきている様子。横着にも程があるだろ。

「そんなこといったって、どうしたらいいんですか?」

もうすごいブルってる感じで尋ねると、エグザイルはまたルームミラー越しにニヤリと笑って答えました。ちなみに、ブスはその間、ずっと助手席で枝毛を取ってました。

「そんなもん、誠意の見せ方次第だろ」

「誠意ってなんですか?」

「いろいろあるだろ、そんなもん」

こういう輩に多いんですけど、金が欲しいくせに直接的に金は要求してこないんですよね。なぜか羽賀研二かってほどに誠意、誠意と言ってきます。たぶん、アウトロー仲間に入れ知恵されてそう言えば罪にならないとでも思ってるんでしょうけど、普通になりますから。

「お金ですか?いくら払えば許してくれるんですか?」

と言うと、エグザイルはまたもやニヤリと笑って言いました。

「80万円」

80万円。現在の紙幣価値に換算すると80万円である。いやいや、おかしいでしょ、なんでこのブタに80万円も払わないといけないんですか。っていうか、80万円なんか払っちゃったら僕、家賃払えなくてホームレスになっちゃいますよ。中学生がホームレスなら「ホームレス中学生」で書籍化されて映画化されて大ヒット間違いなしなんですけど、僕のようなオッサンがホームレスになっても「ホームレス中年」それって結構普通なことですからね。

とにかく、このデブに尻の画像、というか今思うとあの尻の画像も顔画像も確実に別人の、どっかネットとかで拾ってきた画像なんでしょうけど、それを送らせて会っただけで80万円なんておかしいじゃないですか。80kgの間違いじゃないですか、彼女の体重。ここでこの理不尽な要求に対して、海パンはいて額に肉って書いてキン肉マンの真似でもできたらいいんですけど、それって夢の国の物語ですから、とにかく冷静に対処します。

「わかった、払うよ」

その言葉を受けてエグザイルはニヤリ、助手席のデブも顎の下の肉をブルブル震わせてました。多分、80万円あればいっぱいピザ食べられると喜んだのでしょう。

「でも、今は持ってるわけないし、下ろしてくるからどこかATMがあるコンビニまで連れて行ってよ」

エグザイルはよしきたーって感じでハンドルを切って最寄りのコンビニに向かいます。

「まあ、お前も警察とかに突き出されなくて済むんだから80万円なんて安いもんだよ」

とか勝ち誇ったエグザイルのセリフがやけにムカつく。というか、何をどうやったら僕を警察に突き出せるのか知りたいものだ。それよりなにより、ATMに行くのはいいものの口座には4千円くらいしか入ってないしどうしたものかなー、なんて思ってるうちにコンビニに到着。どうやって逃げるか困り果ててるとエグザイルがデブに言います。

「マジ、コンビニって防犯カメラとかあるじゃん。映ったらヤバイから離れた場所で待ってようぜ」

それを受けてデブも

「それがいいよ。早く下ろしてこいよ」

って豚ロースみたいな顔して言ってやがりました。何をそんなに恐れているのか全然理解できないんですけど、何か小動物のように怯えてコンビニから離れた場所に駐車して下ろしてこいと命令するエグザイル。

車を降ろされた僕は、拍子ぬけしながらそのまま歩いて帰りました。車停めた場所まで帰るのに2時間かかった。

さて、年末年始にあって様々な犯罪が増加してきます。今これを読んでいる皆様も格段の注意を持って日々の生活を営んでほしいものです。特にエロス関係に手を出そうと企んでおられる方々は、今回の美人局体験記を参考に、特に自分の身分を明かすものを所持しないという点に注意していただきたく思います。皆様、良い年末年始をお過ごしください。

ちなみに、僕はといいますと、トボトボと歩いて帰る道中、やっとこさ僕が逃げたことに気がついたエグザイルとデブから狂ったようにメッセージが着弾いたしまして、

「おい、殺すぞ!」

「どこに逃げやがった!金払え!」

「てめー、本気で警察に突き出すからな!」

「猥褻条約で警察に突き出してやる!」

猥褻条約て。どんな外交手段だ。猥褻罪の間違いだろ、と思いつつ、ペリーが黒船で日本にやってきて開国を迫り、慌てた幕府が諸外国と猥褻条約を結んだ、みたいな絵図が浮かんできました。

どうも、僕は猥褻条約で警察に突き出されるようなので、年末年始は留置所です。ホームレス中年やるより暖かいですし、ご飯も出る、何より一人で寂しくない。最高の年末年始です。
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